和風のテイストです。
美しい線と色で大胆に構成された障壁画です。日本画調の場合、壁に直接描くことは少なく、建具や屏風に描くケースがほとんどです。
社寺では、天井や梁に直接描かれる日本画の壁画も存在します。
「欧風」「和風」「古風」など、内容のテイストやジャンルによる分類です。
古さの表現を含めた壁画です。
剥がれや退色、壁そのものの古びた感じと共に描く古びた壁画です。古く見せることにより、施設に風格や歴史を感じさせる空気を創り出します。
模様や装飾の描画です。
建物に模様や装飾を施すことは、遙か昔から現代に至るまで、途切れることなく続いてきました。現代では優れたクロスもたくさんありますが、敢えて手描きにこだわる模様も捨てがたい魅力があります。立体感をともなうだまし絵的なものから、ステンシルを使った上品でソフトなもの、あえて手描きの荒さを残す装飾など、選択の幅は限りなく広いです。
スケッチのような風合い、壁に溶け込む淡い色調、軽いタッチのイラストなどです。
壁面に広い範囲で描かれる壁画では、重い感じを避けるために淡い色やソフトなタッチが好まれることがあります。
そういうのは別に、軽いイラストタッチのワンポイント的な絵柄も店舗で人気です。
だまし絵(trompe l’oeil)をもう少しエンタメ寄りに、楽しいアートして身近なものにする取り組みがあります。トリックアートというキャッチーな呼び名が浸透しました。最近では「3Dアート」なんていう言い方も見かけます。
いずれにしても同じことで、楽しさ重視のだまし絵という括りでいいと思います。
遠近法を活用して視覚効果を狙ったもの、色彩や形状のトリックを用いたもの、数学的なものなどがあります。一定の角度から見たときにだけ成り立つ構成はストリートペインティングでもおなじみです。
木や石や金属などの素材表現、古さを表すエイジングなどです。
エイジングとは経年変化を表現する技法です。多くの場合、何年ほど経過してどのくらい劣化しているか、という設定で作りだします。 また、木や石、鉄などの素材を塗りで表現する技法があります。古くはイタリアのだまし絵に始まるこの技法は、目立たず溶け込むような塗装的な意味合いを持つ方向性と、塗りであることを強調するような絵のような方向性の二つの方向性があります。