4.下書き

【原寸出力 下書き】原寸出力のためのデータ作成、資料準備を経てトレースを開始します。

下書きの準備

原寸原画

この壁画には完璧な原稿が存在します。松本零士先生による肉筆のイラストです。このイラストを預かり、壁画のための調整を行うのですが、すでに多くの時間を費やしました。

松本零士先生のイラストは縦横比が壁面と合いません。縦横比を壁面パネルに合わせるために、原画自体を大きく調整しています。

どういう調整をどのように行ったかはここでは触れませんが、とにかく原画は細かく調整されました。

原画の調整が済めばいよいよ下書きにかかります。

原画を原寸に拡大する方法には原則的に二つの方法があります。プロジェクターで投影することと原寸の印刷物を作成してトレースすることです。そのどちらの方法も複合的に採用します。

下書きの調整

トレースしながら、あるいはトレース後に、実際に壁面パネルで形状や線を調整します。

原画を拡大した印刷物もプロジェクターで投影したものも、大まかに形を写し取っただけで、そのままでは線が生きていません。原寸での下書きがここから始まるきっかけにすぎません。

トレースが一旦出来上がれば、その下書きの線を元に、真の下書きを開始します。

 

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